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息の無駄遣い④

  • 執筆者の写真: Music School AMBER
    Music School AMBER
  • 2020年8月31日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年1月6日

こんにちは。

Music School AMBERのまつもとあきこです。


一生懸命練習はするんだけど、なんだか上手くいかない。

とにかく頑張ればいいんだろう!

でも、時間がない!体力も限界!


いろんな問題がグチャグチャのままなんとかできないかと頑張るより、問題を分けて考えるようにしてみると…


あら!結構スッキリ解決しちゃうかも!


 

同時にいろんなことをしている!


例えば大道芸の方の技を思ってみてください。


”一輪車に乗りながら、ジャグリング”


これは一つ一つできないと、全部を同時にするなんて到底無理!


まずは一輪車に乗れなければなりません。

ジャグリングも地面に普通に立っている時に出来なければならない。

一輪車は乗れる、ジャグリングもできる

でも同時となると一気に難易度は上がるでしょうね。



フルートを構えることも難しかった頃、指なんか動かしたら楽器を落としてしまいそうで怖かった覚えありませんか?


フルートを構えて、指を動かす。


ここで、2つのことを同時にしていることになりますね。


さらに思った通りの長さに息をはく、を加えて、

さらに楽譜通りのリズムでタンギングしたり、運指を変えることを加えます。


これでもう4つも同時に違うことをしているんです。

もっと言えば、目で楽譜を読んでいるし、思った通りの音が出ているか耳で音色や音量も聴いて判断しています。


フルートを吹くってすごい!と思いませんか?


問題を分けて、足していく


同時にいくつかの事ができるようになろうと思ったら、どんな風に練習しようと思いますか?

まずは一つ一つのことができるように練習した方が良さそうですよね?


2つ以上のことを同時にできるということは、

一つ一つのことを単独でするときは

「やすやすと」

できている必要があります。


では、これをフルートに置き換えて考えてみます。


ブレスをコントロールしたいと思ったとき、まず運指の難しさやリズムやアーティキュレーションの複雑さを考えることは取り除いて、一度に意識することはブレスのことだけにします。


①一つの音でブレスコントロールする

ブレスのみ


これができたら、

次にダイナミクスのコントロールを加えます。


②ダイナミクス(強弱)の指示を守る

ブレス+音量



この2つが同時にできたら、リズムをつけてアーティキュレーションをつけます。

タンギングを加えることになりますよ。


③音は一つのままさらにリズム(アーティキュレーション)を守る

ブレス+音量+リズム


そして最後に楽譜通りに吹きます。音高の変化も加わります。

ついに指を動かすことになりますよ!


④楽譜通りに吹く

ブレス+音量+リズム+音高


こんな感じで一つずつ要素を加えていき、最後に楽譜通りに戻していきます。


原因を見極めて問題解決!


ブレスに限らず、運指にしても、タンギングにしても、

「自分は何が上手くいかなくてこの部分ができないのか」

問題を切り離して考えると、原因が見極めることができるので問題を解消しやすくなりますよ。



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