フルートを始めたら最初に気をつけてほしいこと
- Music School AMBER
- 2023年1月16日
- 読了時間: 8分
更新日:2023年2月3日
こんにちは。
Music School AMBERのまつもとあきこです。
あなたはフルートを始めようと思ったらどのようにスタートしますか?
独学、部活やサークルに入る、教室に通うなど様々な方法がありますね。
気軽に始めて、できれば長く楽器を楽しんでほしいです。
楽器はできるようになるまでにちょっと時間がかかります。
弦楽器や管楽器はまず音を出すところから始めなければなりません。
なかなかうまくいかないことも多いので、焦ったりあきらめそうになったりしてしまうかもしれません。
でも一度コツをつかむとどんどん出来るようになっていくので、とても楽しいですよ!
ただ途中からだんだん上達スピードが落ちてしまうことがあります。
もちろんこれまでのようにはいかないものだとはわかっていても、何か原因があるかもしれません。
私が思う上達を妨げる原因は、「最初に正しい習慣を身に付けていない」ことです。
これまで沢山の方にフルートを教えてきましたが、多くの方はお会いした時すでに何らかの「間違った習慣」を身に付けていました。
勘違いから、また知らなかったからという理由で。
上達を妨げているものや体を傷めてしまうような習慣は、やはり修正していかなければなりませんでした。
修正にはとても時間がかかりますし、辛抱強く取り組まなければなりません。
こんな話をする私も同じです。
「これがうまくできなかったのはこのせいだったのか!」
と気がつくことが今もあります。
「間違った習慣」のせいで苦労してきた分、みなさんには少しでも良くない習慣を身につけて欲しくない、できるだけ早く気がついて修正してほしいと思っています。
始めたばかりの人はまだ真っ白な状態です。
だからこそはじめが肝心です。
この記事では
フルートの始め方
最初に気をつけたい4つのポイント
をお伝えします。
これからフルートを始めるあなたにとってお役に立ちますように!

もくじ
いろいろなフルートの始め方
フルートを始めようと思ったら、いくつか方法を思い浮かべるでしょう。
今回は独学、部活(サークル、同好会)、教室の3つを比べながらそれぞれ見てみようと思います。
【独学】
とりあえず楽器と教則本を手に入れて一人でスタート。
今はネットで調べたり、参考になる動画もあるので一人で始めることも可能。
一番手軽な方法ですね。
一人で教則本とにらめっこしながらになります。
自分のペースでできる反面、教則本を見てもわからないことにぶつかると、途端に困ってしまうかも知れません。
教則本には図もたくさんありますし、わかりやすく解説していますが、「自分の問題」の答えになかなかたどり着くことができない場合もあります。
探しても答えが見つからないと、問題を放置してしまったり、吹くのが嫌になってしまうことも…。
動画などでわかりやすく解説してくれていても、自分の状態がよくわからないのでは、そのアドバイスをどのように受け止めていいのか迷うことが難点です。
【部活、サークル、同好会】
学生の皆さんは学校の部活に入って始めることもできますね。
社会人向けの団体もたくさんあります。
先輩や友達にアドバイスがもらえますし、仲間がいるのでとても心強いですね。
学校の部活では、先輩の言うことが絶対!
伝統の練習法や決まりもあることでしょう。
外部からトレーナーの先生を呼んでくれるところであれば、専門的なアドバイスがもらえますね。
ただ、コンサートやコンクールへの出場をかけてレギュラー争いをしなければならない場合、必死に練習しなければならず、じっくり自分の問題と向き合うことができないときは要注意です。
【教室、スクール】
習い事はプロの先生に教えてもらうのが一番確実。
教室で先生に教わると、楽器の持ち方、避けた方がいいこと、呼吸のことなど吹けるようになるためのコツを教えてもらえるでしょう。
問題があるとすれば、受け身でレッスンを受けてしまうことです。
積極的に演奏してみたい曲やどんな演奏が目標なのかを先生に伝えると希望のレッスンになるでしょう。
自分の考えを具体的にイメージしておくといいですね。
それぞれ良い点悪い点がありますが、私の体験から言えることはやはり最初にきちんとした基礎を身につけた方がいいということです。
いくら教則本をよく読み込んでも、独学や部活などでは大切なことをよく理解しないままになってしまう可能性が高くなります。
かくいう私も中学生の時に吹奏楽部に入ってフルートを始めた一人です。
教えてくれる先生も先輩もいない中、友達と吹きながら音を出せるようになりました。
合奏で吹くために持ち方も吹き方もよくわからないままとにかく吹いて覚えました。
友達と一緒に合奏するのはとても楽しかったです。
でも、どんなに頑張っても苦手なことが克服できないままでした。
この時の私は「最初に学ぶべき基本」を全く知らない状態だったのです。
音が出ればそれでいいと思っていました。
もっと練習すれば上手になれると信じていました。
でもそれは間違っていたのです。
当時の私に本当に必要だったのは演奏をしにくくしている悪い習慣に気がついて直すこと。
できれば、そのような習慣がつく前に正しい奏法を身につけられればよかったのです。
しかしついてしまったものは仕方ありません。
とにかく、一刻も早く自分の状態を理解して、より演奏しやすい方法に変えていくことをしなければならなかったのです。
最初に気をつけたい4つのポイント
1.持ち方と姿勢
まずは楽器を正しく持てることと、そのための姿勢を身につけることです。
フルートを持つ姿勢は不自然です。
体の右側に楽器を構えるので、姿勢が左右対称にはなりません。
そのため自然な体制で楽器を持つことが難しくなります。
初めに楽器を安定して持てる様になることが大切になります。
力を入れてキーを握らないこと、指を動かすたびに楽器がぐらつかないことに注意して、辛抱強くバランスの取れるポイントを探してください。
フルートは他の木管楽器のようにマウスピースをくわえません。
唇に歌口を当てて、穴のエッジに息を当てます。
いい音の出る当て方で、しかも指を動かしても楽器がぐらつかないように持つことができることが、とても大切になります。
2.呼吸
フルートは息を音にします。
「腹式呼吸を使って」いきますが、体のどこをどう使うのかわからなかったり、つい勝手な自己解釈をしてしまうもの。
初めに体の使い方を覚えることができるといいのですが、一人ではなかなか難しいものです。
正しく体が使えるとどんな音がするのか、間違っているときの音とどう違うのかがわかるたことも大切。
一人で練習を進めても間違った方向に向かわなくて済むと思います。
3.口の形と息の方向
息を楽器に吹き込むことで音を出しますが、その時の口元の形のことをアンブシュアといい、息が出てくる部分の唇の穴のことアパチュアといいます。
口はリラックスして(不要な力は入れないで)下さい。
この「リラックス」の加減が理解しにくいことの一つなので、経験者や先生に教えてもらえると早くコツがつかめると思います。
教則本には、図で示されていたり説明が詳しく書かれているので参考にしてください。
息は半分くらいが楽器の中に入り、残りは楽器の外へ出ていきます。
息は内側ばかりに入っても、外側に逃げすぎてもいい音は得られません。
私の感覚では、息の方向は思ったより下に向いている必要があります。
アパチュアはできるだけ小さくして、細くまとまった息を吹けるようになるよう努めましょう。
いい音を探すことにじっくりと時間をかけてほしいです。
4.楽器選び
楽器は予算次第で選べるものの範囲が決まってくると思いますが、できれば信頼のおける楽器店で楽器がわかる人と一緒に探せるといいですね。
「初心者だから安いものでいい」
なんて言わないでくださいね。
初心者だからこそ、楽器次第でどんなくせがついてしまうかわからないと言っても過言ではないと思っています。
できれば最低でもフルート専門メーカーのスターター用(18〜25万円くらい)から選べるのが望ましいです。
楽器の値段の違いは素材の違いです。
初めのうちは銀をどのくらい使用しているかで値段が違います。
そしてハンドメイドかどうか。
それからフルートはクラリネットやオーボエのようにリードを消耗しないので、ランニングコストがほとんどかからないということも考慮に入れてみてください。
予算が許せばそれ以上のものをぜひ検討してみてください。
まとめ
独学・部活(サークル、同好会)は要注意
一人で始める時は、視野を広く、様々なものから情報を得る
部活などで始める時は、自分のペースが守られるよう注意
持ち方と姿勢
安定した持ち方、姿勢をしっかり身につける
中でも持ち方はきちんと時間をかけて自分にとってのいい持ち方を見つける
ある程度吹けるようになってから、持ち方を変えるのは大変
持ち方がその後身につけるテクニックのレベルに関わる
呼吸
腹式呼吸と体の使い方を知る
口の形と息の方向
いい音が出る口の形と息の方向を覚える
リラックスとその加減を身に付ける
楽器の選び方
信頼のおけるお店で、フルートのことが分かる人と探す
初心者だからと言って安い楽器を選ばない
困ったときに相談できる人を見つける
最後に…
今はネットで様々な情報が得られますが、やはり相談できる人がいると心強いですね。
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