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ガンバラナイを頑張る

  • 執筆者の写真: Music School AMBER
    Music School AMBER
  • 2020年7月19日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年8月19日

こんにちは。

Music School AMBERのまつもとあきこです。

「頑張り屋さん」って言われることありませんか?


私、結構言われること多かったかも。

 

頑張り屋さん


真面目で一生懸命。

いつも全力投球!


楽器を練習する時、曲に取り組む時、頑張ることはもちろんいいことだと思います!

私もよく「頑張って!」って声をかけますしね。

でも、頑張ることだけに頼りすぎるのはちょっと気をつけたほうがいいかもしれないと思うのです。

頑張ればできるっていう状態は実はまだまだなのでは?と疑問に思ったから。


以前は「とにかく頑張ればできるようになるんだ」と信じていました。


できないところはできるまで何回も。

とにかくがむしゃらに。

でも、やってもやってもできない。


練習時間は長くなりました。


楽譜を見てるのに間違える、なぜ?

ゆっくりならできるのに、スピードアップするとできない。

疲れてきた。

でも、まだ休憩しない。

もっと頑張らなくちゃ。

疲れてくるから姿勢が悪くなる。

腕も、指も痛くなってくる。

でも、もっとやらなきゃ。


これではオーバーワークです。


こうして頑張ったのに、結局本番は緊張で頭真っ白、ミス連発、ブレス箇所は緊張で予定より多くなる。


「なんでできなかったんだろう。」

「練習不足かなあ。」


なんか違うなあ…。


頑張るのはいいことだと思うのですが、自分を苦しめてしまうのは良くなかったのかなと感じました。

ハードルあげて、どんどん自分を苦しめてしまう。


難しい曲にチャレンジすると、指も顎も唇にも余計な力が入りやすくなってしまいました。

この状態を「一生懸命頑張ってる!やっている」と勘違いしていたんですね。


だからこれだけやってもうまくいかないときは、ちょっと考えを変えればよかったんだと思えるようになりました。


もっと柔軟にならなければね、

視野を広くして、遊び心を持って。


本当は力を抜いて楽々にできるくらいにしなくちゃならなかったんでしょうね。

苦手だなと思うところが来るたびに緊張してしまう。

そうではなくて、苦手と思わないようにならないと。


じゃあ、そのためにできることは?


頑張らなくてもいいくらいに


まずはテンポ

無理をしなくてもいいくらいゆっくりから。


焦っちゃだめ。


「あれもこれもできるようにならないと!」

「まだあの課題やってないよ!」


頭の中の声が焦るようなこと言うかもしれないけど、そんな誘惑はスルーしましょう。


テンポはじわじわと上げていく。

時間はかかるけど、ここで急がないで。


「気をつければできる」のその上を目指しているんですから。


それから

ちょっと、ほんのちょっと背伸びするくらいの曲を選んでください。

かっこいい!やってみたい!

難しい曲にチャレンジすればもちろん力はつきます。

でも実力以上の難曲は結局頑張っちゃうので、

ちょっとストレッチする感じ、イタ気持ちいくらいのちょいムズな曲を選べるといいと思うんです。




アーティキュレーションは完璧。

指示通りのテンポでできる。

何回演奏してもノーミスでできる。


こんな状態なら余計な力は入らないよね?


完璧になるまで


そして完璧になるまで仕上げましょう。


練習曲にありがちですが、まあまあできたところで先に進んでしまうケース。

これってモッタイナイ。


練習曲もスケールも音楽的に演奏できるところまで仕上げるのを目指してみてほしい。

演奏会で発表するくらいの気持ちで。

ソナタやコンチェルトは音楽的に演奏するのに、練習曲はテクニックのためだからと機械的にやっておしまい、そんなのモッタイナイ!

スケールでも練習曲でも音楽的になっちゃう、そういう体質になる感じ。


ガンバラナイでもできるを目指して。


一度高いレベルで仕上げることができると(例え簡単な曲であっても)次にとりかかる曲は同じレベルで仕上げやすくなっています。

こうやって質の高い演奏がだんだんにできるようになっていくと思うのです。



これはちょっと頑張ってるパンダ↑





そういえば、”頑張る”って言葉、英語にはおなじ意味の単語はないみたいですね。


Do my best.

最善を尽くす


頑張るんじゃなくて、自分にできる一番のことをする。


頑張るってなんなんでしょうね。


頑張り屋さんの皆さん、

ガンバラナイをしてみませんか?


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